港区で働くフリーランサーのブログ

ニッチな仕事している自営業者です。誰にも指示されない、誰にも干渉されない、そんな生活を夢見ています。

それでも夜は明ける

ソロモン・ノーサップという黒人の手記に基づいた映画です。

 

時は南北戦争前のアメリカ。

北部の自由黒人として白人と平等とまではいかないけど当時の黒人にしては恵まれた生活を送っていた主人公ソロモン・ノーサップ。バイオリンが得意で頻繁に人前で演奏していたのだが、ある日興行で演奏して欲しいと頼まれる。仕事を終え、打ち上げの席で約束よりたくさんの報酬を貰い喜んだのも束の間、酒に薬を盛られ目が覚めると鎖に繋がれお前は奴隷だと告げられる。自分は北部の自由黒人で証明書もあると主張するもムチで打たれ、そのまま奴隷市場に出され南部に売り飛ばされてしまう。

数日前まで家族と順風満帆な生活を送っていたのにいきなり地獄に突き落とされます。

抵抗して殺されるもの、ムチで打たれる者、白人に媚びる者、完全に奴隷として洗脳されている者、自身もムチで打たれ、半殺しにされ、裏切られるなど絶望的な状況の中でも強靭な精神力と体力で決して諦めることなく耐え忍びます。

そして奴隷となって12年経ったある日、カナダ出身の白人と知り合います。彼が神の下に皆平等で奴隷制度は悪法だと説く姿を見て、今まで生き残るために誰にも言わなかった自分の身に降りかかった真実を伝え、北部の知り合いに手紙を書いて欲しいと懇願します。

そしてやってきた保安官に保護され、漸く故郷の家族の元へ戻れるという話しです。

 

全般的になかなか見ていてしんどいシーンが多いのですが、辛いことからも目を離さず向き合って諦めずに努力することの大切さを思い出させてくれる、そんな映画でした。

 

久しぶりに良い映画に出会えました。